目地は、空間の印象を決まる大事なデザインである

タイルを選ぶとき皆さんは何を基準に選びますか?

色・柄・大きさ・質感。

どれも空間の印象を決める大切な要素です。

では、目地はどうでしょう。

タイル工事の打ち合わせで、目地の色は何にしますか?とお聞きすると
「お任せします」「タイルに近い色で」

とお返事をいただくことが多くあります。

もちろん、信頼して任せていただけることは職人として嬉しいことです。

でもそのたびに思います。

「目地を選ぶ楽しさも、ぜひ知っていただきたい」

目地とは空間の印象を左右する大切な存在であり
ただ隙間を埋めるだけのものではない。

一般的には、タイル固定する、水が回らないよにする。などの役割に思われがち。
もちろんそれも大切な役割です。

しかしタイル職人は、もう少し違う視点で目地を見ています。

目地は、空間をデザインするための素材でもあります。

目地の色や材質、仕上げ方が変わるだけで
タイルが主張する空間にもなれば

空間全体がなじんでいるかのような印象にもなります。

目地によってタイルを際立たせることもできます。

白の二丁掛タイルに特濃灰の目地で押さえ目地によって
一枚一枚のタイルの輪郭が際立ち

建物全体を見ると、柱の丸みだったり鈍角の出隅の存在が強調されているように感じます。

もう少し薄い色の目地材で、スポンジでの拭き取り仕上げだった場合
このような印象にはなっていないと思います。

どちらが正しいという話ではなく
どんな空間をつくりたいかで決まると思います。

目地は左官の技術でもあり、建築のデザインでもある。

日本の伝統建築であるなまこ壁。

あの立体感のある白いラインも、盛り上げた目地によって生まれています。

タイルと目地は、昔から建築を美しく魅せるための装飾として存在してきました。

リフォームやリノベーションで目地まで考えると空間はもっと変わる。

最近は住宅リフォームやマンションリノベーションでも、600角タイルや大判タイルを採用する機会が増えています。

「タイルを張る」
それだけでも十分に空間は変わります。

でも、

目地まで考えたとき、本当の意味で空間は完成する。

私はそう思っています。

タイルを選ぶ時間は、とても楽しいものです。

だからこそ、

目地の色。
目地幅。
仕上げ方。

ここまで一緒に考える時間も楽しんでいただけたら嬉しいです。
ただ、それを踏まえて、お任せします。と言っていただけると、もっと嬉しいです。

こんな印象にしたい。

こんなイメージにしたい。
だけでも、目地も一緒に楽しんでほしいです。

玉寄タイルが大切にしていること。

タイルの色や柄はもちろん大切です。
でも、目地の色や幅、仕上げ方によって、空間の表情は大きく変わります。

だから私は、タイルを張るだけではなく、その先にある空間まで想像しながら施工することを心がけています。

朝日、夕日、照明がどう当たるか

家具はどう置かれるか

そこに暮らす人が
タイルがある空間を心地よく感じれるのか。

その答えは、想像と細部の積み重ねの中にあると考えています。

暮らしの中で、タイルを主役に。目地も主役に。

玉寄タイル
玉寄佑一

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